最近また使用方法についてのご質問がありましたので私の「こんな感じで説明書を解釈して使ってます」というのを載せてみます。
1ユーザーとしての解釈ですので、間違っていても責任は取らないので自己責任でお願いいたします。
商品に付属している説明書を熟読したうえで、このブログの記事は参考程度にしてください。
本記事は以下のような構成になっています。
1、ターンテーブルの配線について
2、ターンテーブルの特徴について
3、ターンテーブルの設置について
4、ターンテーブルの説明書で分かり難かった表現について
5.ターンテーブルの動かし方について
6、使っての感想
1.ターンテーブルの配線についてです。
実際の配線はターンテーブルを固定してからになります。
説明書に電源の図がありますので対比しながらです。
図のA,B、C,Dのところに電源とフィーダー線を差し込みます。
ターンテーブルを動かす電源と、橋脚部分の線路(以下橋脚線路と呼ぶ)の電源は完全に別系統です。
A,Bのところにはターンテーブルの橋脚線路に供給するフィーダー線を差し込みます。
※ 橋脚線路とは、ターンテーブルでくるくる回る線路のことですね。
AC/DC/DCCに対応しています。
C.Dのところにはターンテーブルを動かす電源を差し込みます。
別途用意してください。12-18VAC もしくは16-24VDC/250maのもの。
禁止事項:この電源にDCCを使用しないこと。
※ ACアダプターなどを秋月電子などで購入すればよいです。私はDC24V0.8A(Aは大きくても可。Vは16-24V厳守)を使用しています。
ターンテーブルが動いている最中に、最低電圧を下回ると制御回路は動くのを止めて、エラー(E8)を示します。
18VACまたは24VDCより上の電圧は、制御回路に損害を与える可能性がありますので使用しないでください。
※青いターンテーブル制御箱は付属のプラグイン・モジュラーケーブルで繋げます。
2.ターンテーブルの特徴です。
★このターンテーブルは、オートリバースします。
回転時、橋脚線路の極性を自動的にリバースします。
オートリバースさせるため2つの電気的に絶縁されたエリアに分けられています。
そのためこの絶縁エリア上に橋脚が来た時には車両は動きません。
「取付テンプレート」に記載している「NO TRACK AREA」がその絶縁エリアで、車輛は動きませんので注意します。
★ピットの壁に空いている穴は、「ホームポジション」として使われる光学センサーを収納しています。
※ 光学センサーを汚さないように注意します。
安定した動作のためにピットの底の小さなギア歯とリング・レールのモールドは常に綺麗にしておきます。
※塗装やウェザリングをする場合は注意します。
★ターンテーブルには接続線路や隣接線路(説明書内では[SERVICE TRACKS]と呼ばれています)が必要ですが、
橋脚線路のレール規格はコード83です。
隣接線路や接続線路は橋脚線路と1.5mmほど隙間を空けて回転時に接触しないようにしておきます。
なお接続線路や隣接線路はお好みの場所に設置できます。
設置位置をターンテーブル側に記憶させていきます。
※ 好きな角度で隣接線路や接続線路を設置できるのがこのターンテーブルの特徴です。
※注意
隣接線路や接続線路と、橋脚線路には走行用に配線が必要です。
このとき、オートリバースさせる機能があるため、絶縁エリア「NO TRACK AREA」を挟んで極性が変わることにご留意ください。
詳しくは説明書中の「WIRING SERVICE TRACKS」をご参照ください。
3.ターンテーブルを設置します。
ピットを装置する前に、ちりと破片を中に入れないために、中心旋回軸穴をテープでおおってください。
付属のテンプレートを使用して設置場所に穴をあけてください。
※設置場所は表面が平らなところにしてください。
※設置場所の下側空間は最低でも15.2センチ以上確保します。
※「ホームポジション」として使われる光学センサーの場所を現物合わせでクリアランスを確保してください。
レイアウトボードのようなベニヤ板に穴をあけて設置する場合は、5/16(8mm)のドリルでテンプレートに示されている取り付けボスの位置に穴をあけて裏側からネジ留めします。
ベニヤ板の厚さが1/2(1.2cm)より薄いのであればワッシャーを加えて固定してください。※ピットが歪むケースがあるかもしれないので締めすぎないでください。
※しっかりと固定できたことを確認してください。
※ ちょっとでも歪んで設置すると回転時に空転しますので気を付けましょう(体験済)。
※ 海外での動画を見ていましたら、棒ねじをビット裏のネジ穴に入れて固定している人がいました。ナイスアイデアだったのでご紹介。
ビットを設置したら橋脚線路を設置します。
このとき、橋脚線路のレールが橋脚の終端からおよそ1/16(1.5mm)中心側になっていることを確認します。必要に応じてレールをポジション内にスライドさせてください。
※橋接触ピンとホームセンサから保護テープを取り外してください。
※橋脚線路は接着しません。常に取り外しできるようにしておきます。
4.ターンテーブルの説明書で分かり難かった点について。
★橋脚線路の操作小屋がある側を「HEAD」、逆を「TAlL」と呼びます。
★青い制御箱の「cw」「ccw」ボタンを、説明書中では「UP」「DOWN」のボタンと呼んでいる
※ これは商品の生産時期により改善されてるかもしれません。
5.ターンテーブルの動かし方です。
ターンテーブル電力入力端子へのすべての接続が正しくされていること、青いターンテーブル制御箱がきちんとつながれることを確認します。
コンセントを差し込みます。
短いパワーアップスキャンの後、制御ボックス表示は「E0」を示します。
※「E0」の表示は、位置エラーを示しています。
エラー修正にはホームポジションをリセットします。
対策
どれか一つ適当なボタンを押すと橋脚「Head」側がホームセンサーに合わせられるまで、橋は時計回りに回転します。
橋脚を外して、取り付けると毎回ホームポジションをリセットする必要があります。
※ 上手く動かないときは、とりあえずホームポジションをリセットしてみます。
ホームポジションをリセットする方法
青い制御箱の「TRACK」を押します→点滅
「UP」「DOWN」(「cw」「ccw」のこと)のボタンで表示を「00」に合せます。
「HEAD」or「TAIL」or「TRACK」のどれか一つ押します。
※なおホームセンサーが見つからないと「E1」を表示します→故障かと。
このターンテーブルは、橋脚線路が停まる場所を指定する必要があります。
ですので、隣接線路(説明書内では[SERVICE TRACKS]と呼ばれています)
の設置をしなければなりません。
※ただし、動作確認用に2か所の停車位置が指定されています。
付属のテンプレートの「Preprogrammed Stop #1 or#2」の場所です。
ですのでホームポジションをリセットした後は「HEAD」もしくは「TAIL」を押してみてください。動くはずです。
接続線路や隣接線路(説明書内では[SERVICE TRACKS]を設置します。
線路配置に合せてターンテーブルの橋脚線路が停まるようにプログラムしていきます。
まず説明書の「TURN」の項目になります。
TURN
青い制御箱の「HEAD」or「TAIL」を押します→橋脚線路が回ります。
プログラムしたい線路の位置にきましたらどれかボタンを押します→停まります。
位置の微調整は「cw」「ccw」で行います。
番号を振り当てます。
説明書の「PROGRAM CURRENT LOCATION」の項目になります。
PROGRAM CURRENT LOCATION
橋脚線路の操作小屋がある側「HEAD」の場所がデフォルトで番号が振られます。
「TRACK」を押します→点滅
もう一度「TRACK」を押し続けます。高速点滅になります。→離します。
「cw」「ccw」のボタンで登録したい番号を振り当てます。
「HEAD」or「TAIL」を押して確定します。
何箇所か登録してから実際に動かしてみます。
説明書の「MOVE TO TRACK NUMBER」の項目になります。
MOVE TO TRACK NUMBER
青い制御箱の「TRACK」を押します→点滅
「cw」「ccw」のボタンで停車させたい番号を選びます。表示を「00」に合せます。
「HEAD」or「TAIL」or「TRACK」のどれか一つ押します。
プログラムした場所に停まるはずです。
以上簡単ですが最低限度の説明書になります。
詳しくはターンテーブルに付属する説明書を読んでください。
6.使っての感想
まずは、オートリバース機能による「no track erea」の概念を理解して、隣接線路の極性を間違えない様に注意です。
なんか上手くいかないなというときは、まずホームポジションのリセットをしてからやり直します。
壊れたかなと思っても「HEAD」or「TAIL」を押して橋脚線路が回転する場合は設定が間違っている場合が多ったです。
なお当説明書の間違いによる破損の責任は負えませんので申し訳ないですが自己責任で説明書を補完するものとしてご活用くださいませ。