8月上旬発売予定の16番ジブクレーンのワイヤーについて。
来月上旬に、16番向け「ジブクレーン」と「新式単線形給炭槽」を発売いたします。
このうちジブクレーンにつきましてはバケットとアームを繋ぐワイヤーをお客様にてご用意頂く仕様になっております。
ワイヤーについて数件お問合せを頂いておりますので、ご参考になるか微妙ですが写真を何点かご紹介いたします。
~以下個人的なチャレンジです。人によって結果は違うと思いますのであくまでもご参考程度にお願いいたします。~
この「ワイヤーを張る」という作業は技量が問われると痛感しています。
工作に精通されている方は、例えば手芸で使用するようなナイロンワイヤ等でも綺麗に張ると思います。
でも私はムリ。バケットが軽いのでピンと張れないで結果的にアームまで歪ませてしまいました。
昨年の試作時の写真。この後アームとバケットの設計を変更。強度も大幅にアップしました。
何度も挑戦しましたが満足いく仕上がりにはなりませんでした。
次は、たわまない固いステンレス製のワイヤーにしようと0.46㎜を選択。
これも私の技量では失敗。ワイヤーにコシがあって上手く曲がらない。
これは写真が残っていません。
ならばもう少し細いステンレスワイヤということで0.27mmに変更。
ちょっとたわんでいるけれどワイヤロープが実感的で良いです。
技量のある方にはお勧めですが、私の技量ではピンとまでは張れず。
(写真は最初の検証時のもの。瞬間接着剤多用でみっともない)
バケットを地面に置いている姿にして、ちょっとワイヤーが緩んだ感じならできそうです。
でも満足できずに今度は真ちゅう線を使用。
0.4㎜×250㎜です。
結果的にこれが一番仕上がりに納得いきました。
欲を言えば250㎜ではなく350mmくらいあると良かったですが。
写真は現在進行中のもので展示用にしようと思って組んでいるもの。
長々と申し訳なかったですが、簡単なのは真ちゅう線を使用する方法だと思います。
見た目が良いのは、ちょっと価格が高いですが0.27㎜のステンレスワイヤロープです。
写真で使用したものは日興製網株式会社 品番SUS027307 です。
ワイヤを製品に含めるか悩みましたが、その分価格を少しでも下げることにしました。
ワイヤを張るのは最後の工程になるので、組立てながら考えて頂くがよいかと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。